プライム・レディ

「……っう」

 少しずつ遠のいていく意識にベリルは頭を振ってなんとか保とうとした。

「!」

「きゃっ!?」

 建物の壁際に大小、様々なサイズの箱が積み上げられた山に勢いよく飛び込む。

 そして少女を護るように自分の体で包み込んだ。

「奴らが近づいても、決して声を出すな。少し、私は眠るが……動いてはならん」

「ね、眠る……?」

 さっきの注射針? あれのせい?

「麻酔には少々弱くてね……30分ほどで、目が覚める……だろう」

 本来なら数時間は眠るものだが、不死からなる彼の回復力は驚異的だ。