プライム・レディ

 これだけの数ではガードたちも太刀打ち出来ない。

 ベスの体力も長くは持たないだろう。すでに息を切らせて来ている。

「きゃあぁ!?」

 突然、横抱きに抱えられ驚いて叫んでしまった。

「……っ」

 うわっ、うわ……私お姫様抱っこされてる!? 状況は最悪なのだが彼女の世界はバラ色だ。

「!?」

 そんな気分も、バシュ!……という音にかき消される。

 鈍い音のした壁に目を向けると、何か硬いモノがぶつけられたような凹みが出来ていた。

 これって確か消音器(サイレンサー)ってやつよね……少女は怖くなり彼にしがみつく。