プライム・レディ

「どうしたの?」

「シッ」

 問いかけた少女に人差し指を唇に当てて制止する。

「何があっても大声は出さないように」

「え……」

 言われた事より、吐息が耳にかかった事にベスは心臓が高鳴った。

「……」

 タイミングを計るように息を吐き、勢いよくドアを開いて中にいた男に飛びかかる。

「!?」

 驚いた男は為す術もなく腕を後ろに回されて狭い床に転がされた。