プライム・レディ

 個室に入り腰を落ち着けた。

「あ~疲れた! なんなのよもうっ」

 少女の怒った表情に苦笑いしながら荷物を横のシートに乗せる。

 そのバッグが気になったのか少女はジッと見つめた。

「……それ。何が入ってるの?」

「知らない方がいい」

 言われてドキリとする。

 やっぱり銃とかかな。すごく重たかったもん……バッグを見つめながら乗車時の事を思い起こした。

 駅員が彼の身分証を見た瞬間、驚きの表情を見せてすぐに平静を装った。

 やっぱり傭兵って特別なんだ……そう思うと自然と笑みがこぼれた。