旅行の日まで彼は部屋をあてがわれる事になったが……まるで、このまま逃すまいとしているようにも見える。 案内された客間をひと通り眺めて眉をひそめベッドに体を投げるように横たえた。 「ふむ……」 こんな依頼を受ける人間は他にいそうもない。 どう考えても最後まで何も無いとは思えん……彼は天井を見つめて小さく溜息を漏らした。