「あ。もしかして禁句だった?」

「違うの。

 昨日ね、稜哉に同じように教えてもらってて
 あの子達見ると
 同じように教えるのかなって・・」

「愛子ごめん。

 ちょっとここから出たほうがいいよ」

千穂は泣きそうな顔をしている私を
そっと連れ出してくれた。

連れて行かれたのは
あまり人の来ないたまり場というところ

不良がいるという噂があるから。

その近くだったら絶対居てもばれない。
絡んでこなければ。。。の話だけど

「はい。愛子ちゃんと答えて

 稜哉くんに思う気持ちは何?」

「・・・・執事・・関係なかったら・・

 たぶん恋・・・」

「いいんじゃない?
 
 執事じゃない時の稜哉クンに恋してれば。」

コクリと頷いたけど

さっきの光景を思い出すと
泣きたくなって顔をうずめた。

「愛子。泣いていいんだよ。

 家帰って稜哉くんの前で泣くよりはいいじゃない。」

千穂の言葉のまま
あふれ出していた涙が出た。

ガサッ

「おい。誰か近くに居る。」

泣いてた私はその言葉を聞いて
涙がプツリと止まってしまった。

千穂と私
二人してやばいっていう顔をして
お互いを見た。

どうしよう・・・