夜になって
ちーくんがなにやら
大きな声で喋っているから
気になって
部屋にいってみた。
さすがに入ろうとは
思わなかったけど
「宗助さん。
早く認めてください。
愛を養女から普通の雅家に
戻すことを。
迷惑なんですよ。
あなたのやり方が気に入らない。
見つけられるでしょう?
次の養女なんて。」
ちーくんは私のために
宗助さんと喋っている。
家の人と喧嘩して
工藤家が大きいのも分かっていて。
どうして私を守ってくれるんだろう。
私は、まだ何もできない事に悔しかった。
「分かりました。
愛のこと認めますね。
愛は僕が預かりますよ。」
ちーくんのため息が聞こえる。


