「お嬢様~朝ですけど・・・


 おきてくれませんか?」


この女・・・
何回言ったらおきるの?


いい加減きれますけど・・・


「・・・早くここから・・・

 出て行きたい・・・・

もう・・・束縛しないで・・・」


今なんて?_


普通こんな屋敷だったら
こんなこと言うはずないけど・・・


じっと
愛子・・・お嬢様を見てると

お嬢様は自分では気がついてるのか知らないけど

泣いていた。

俺は知らないうちに
その涙が肌を伝わらないように
そっとお嬢様の肌に指を置いて涙を止めた。

お嬢様の心の声?

今すぐ
抱きしめたくなるけど

今は執事の身。

表で遊んでることをとめられて
今ここにいるんだけど
お嬢様の近くにいないと
駄目なんだ・・今は