「・・・知りません。」

つい、誰かに反抗的な口答えになってしまう。



「ごめんごめん。」

そういって白兎サンは私の髪の毛を
くしゃってする

稜哉と同じ癖・・・。

でも、今稜哉と思うと
心がどうしても
今のことについていけない・・


「乗ってけば?」

「・・・二人乗りしていいんですか?」

「このバイクだったらいい。

 いいよ。愛子ちゃんなら乗っても。」

‘乗ってもいいよ’って言われても
私は乗ろうという気がしない

気がする前に足が動かなかった

稜哉が見ていたらどうしよう・・

稜哉のこと思いたくなくても
すぐ考えてしまう自分がいる