刹那の憂い(セツナのウレい)

新しいお客さんが続けて入ってくるのが見えた。


「ごめん。決まったら、呼んでくれる?」


言って、あたしはそこを離れた。

そこから、やたら忙しくなった。

半分走り回るように働いてたら、いつの間にか刹那の姿は見えなくなった。