刹那の憂い(セツナのウレい)

「お客さんは大歓迎ですよ。

それに、刹那さんかっこいいから、こういう窓際なんかに座わっていただくと、女性を集客できそうだし」


「そうか。一応歓迎はされるんだ」


「もちろん」


「指名したら。あんた出てきてくれる?」


「そういう店じゃないんだけど」


刹那は黙った。

「そうか、残念だな」