刹那の憂い(セツナのウレい)

「あたしもそういう自分が嫌いなわけじゃないから。

いいいんだ、そんな必死でフォローしなくて」


刹那は、視線を定まらせて、あたしを見た。

ちょっとショックを受けているようにも見える。

でも、何に?

思い当たることがないので、気のせいで済ますことにする。


「ご注文は?」


「ここに来たら、いつもいる?」


「ほとんど休みなくこき使われてますから」


「じゃ、毎日来ていい?」