綺麗な目が、赤く染まっている。

「あなたのせいで、

ヒデタダが、

あたしの傍からいなくなっちゃったじゃないの!!」

ええ・・・と。

あたしは、

言葉もなく、

彼女を見つめ返した。

あなた、

刹那が好きなんじゃなかったかしら?

ヒデタダは、

そんなあなたを好きで。

だから、

あたしは完全にヒデタダの被害者だったのに。

何だって!?

「あたし、電話したのに。

そしたら、

紫苑て子の方が良くなったからって言って、

来てくれなかった」

・・・うそ・・

昨日、

コノ人のために、

ツブれかけてたクセに。

ヒデタダ、急に心変わりしたからって、何てあこぎな。