「紗英…」


優人は、私の前に座り


私の頭を撫でる


『もう優人の好きにしていいから…私と別れてよ』


「……」



切羽つまった私の声


「俺の好きにしていいの?」


なんとも明るい優人の声


『はっ?』



私は優人の軽い声に顔を上げた



「紗英が好き、大好き、紗英と、ずっと一緒にいたい」

私の…『別れて』て言葉は優人に伝わってないの?


あまりに驚きすぎて…声が出ないよ