『優人…無理だよ?私は、私だけを大事に「俺だって」


私の話しは聞きたくない様に


さっきから私が話しだすと言い訳のように口を挟んでくる優人



『俺だって何?』



「俺は紗英が一番大事だ…紗英が嫌がらせ受けてるの知って…相手見つけて」


『見つけて何?』



「紗英を守った」



『嫌がらせしてた人と一緒にいて、手を繋いでて、よく言えるよね』



「……」



『優人、もう無理だから、私は、私とだけ手を繋いでくれる人と付き合うから』



早口で優人の言葉なんて挟ませないように


言うだけ言って



商店街を後にした