「未来はど~する~?」


大学の講義室。

この春から晴れて大学生になったあたしは、
大学に入って新しく出来た友達とお菓子を食べながら時間を潰していた。



「あー、あたしはいいや~。」

「えぇ~!?来ないの~!?
みんな未来が来るって期待してたよ~!」

「あはは、ごめんね!」



バイブが鳴って、
携帯のメールを確認して
思わず顔がゆるんだ。



「じゃあ、ごめん!
あたし行くね!!」


ガタンと席を立って
荷物を手に持って友達に手を振った。



「あっ!
ちょっと、未来~~!!
合コンどーすんのよぉ!」

「適当に断っといて~。
じゃあね――!!」

「あっ!コラ待てっ……て…、
行っちゃったし……。」

「あははっ、だから言ったじゃん。未来は行かないって。」

「えぇー…。
だって未来行くって言った方が、いい男集まるしぃ~…。
…ていうか何で行かないってわかんのよぉー…?」

「知らないのー?
未来、彼氏いるんだよ~。
しっかも超イケメンの!」

「……は!?」