そのまま
止まっていた足を持ち上げて、俺の隣を通り過ぎる。



……だけど、

…もう




「……待って。」




……行かせないよ。



隣を過ぎた時

彼女の手を掴んだ。



驚いた様に、
見開いた大きな目で
俺を見上げる。

その瞳が濡れていたのを
俺は見た。




……もう…、

ダメでもいいよ…。


俺は君しか見えないから。


学校が違ったって

諦めないよ。


……絶対……、

振り向かせてみせるから。