巡る巡る




そう決心したのには、
理由があった。


それはあの、
クリスマスイブにしてしまった、
…あのキス。


あれは完全にミスだった。
本当に無意識で。
ライトに照された相沢が、あまり綺麗に笑うから。
気付いたら体が勝手に動いてて、キスしていた。

唇を離した後
相沢はびっくりした様に固まっていて、
俺も自分自身の行動に軽く真っ白になったけど。

キスまでしてしまって、

もう引き返せないと思った。



『………相沢…、
……俺……お前のこと……』


言うなら今しかない。

そう思って
覚悟を決めたように口を開いた俺……、


…なんだけど……


『あ~~!!蘭~こんなトコに居たの~~!?』
『次、歌うの蘭の番だよ~!』

見計らったとしか思えないタイミングで遮られた俺の一世一代の告白。

なんなんだよまじで……。

情けなさすぎて泣きそうになった。