「…あたしは…、
ちょっと外の空気吸いにきただけ……?」
そう答えたあたしに高山君は
「なんで疑問系なんだよ」
と笑いながら言った。
つられてあたしも笑ってしまった。
「ふーん…。
じゃあ俺も一緒に空気吸わせて?」
「……えっ!?あ、うん!」
あまりにも突然、前を向いていたあたしの顔を覗き込むように視界を塞いだ高山君。
彼の綺麗な顔がすぐ近くにあって、上手く呼吸することも出来なくなる。
驚きのあまり、よく解らないまま返事をしてしまった。
あたしの勢いの良い返答に満足したようにニッコリ微笑んだ高山君は、あたしから顔を離した。
彼が顔を離した瞬間、胸の奥がギュッとなって無性に寂しさを感じた。
前を向いた高山君は、
街路樹に飾り付けされたオレンジのイルミネーションに照らされて本当に綺麗だと思った。
思わず見とれてしまうくらい。
彼の横顔をドキドキしながらそっと見上げていると、
不意にコチラを向いた高山君と目が合いそうになって、慌てて前を見た。

