「彼氏に振られちゃったってしか聞いてない。てか、なんで振るのよ、ばか…」



そう言って、あずが涙を拭う。



あずと彩香は同じ高校なので、二人のことを誰よりも良く知っていた。



「夕方まで、俺ら一緒にいたんだぜ?彼氏の会社まで送って来たんだけど…」