光の炸裂は一瞬のことでしたが、それから数分の間、みんなの目は見えなくなっていました。

天皇だけが一瞬、巫女の顔を見ていましたが、凍りついたように動きが止まりました。ショック状態に陥ったのです。

立ちすくむ天皇に、巫女はこう言い残して、祭壇から立ち去りました。

「あんたノリ悪すぎ
 そいでね、最近うちと逢ったことある人話した人
 ぼーっとしないで、女も男も
 うちが強制デビューだよう~☆
 !ま、気軽に会ってね♪」

結局、巫女が美人かどうかは誰にもわからなくなってしまいました。

なぜなら、この事件の直後、天皇が切腹するからです。

(つづく)