【前号のあらすじ】
巫女は、訪問された天皇に「おっさんウザイかも」と言いました。


【第七話】

アタマに来た天皇は、鋭く床板を踏み込み、抜刀霞斬り(ばっとうかすみぎり)を繰り出した。

彼は、人並み外れた腕力で、御簾を一刀のもとに切断したのである。

まさに剣閃。

しかも斬った御簾が床に落ちる前に、天皇は次の手を仕掛けていた。

敵の動きに応じて、変応自在になれる剣師にちがいなかった。

延暦十四年の夏のことである。

(つづく)

【読者からのメッセージ】
天皇、やばい人ぢゃん(笑)
どうなっちゃうん?!