実は、巫女を見ても死ななかった第四の男がいました。

それは「橘の宮」という二十歳の若者でした。

彼から巫女の情報を聞きだそうと、都中の人が訪ねて行きましたが、橘の宮は、その誰とも会おうとしませんでした。

それどころか、橘の宮は、どんな美しい貴族の娘にも、興味を示さなかったのです。

(どうして? つづく)

【読者からのメッセージ】
橘の宮、一見クールだけど熱いものを持ってるのかしら?自分の鉄則というか。自分の価値観とか、美的感覚とか、しっかりもってる感じ?

【編集部】これから橘の宮が大活躍します。お楽しみに!