「光の事件」の直後、皇后が急逝されました。持病の痔が悪化したのです。そして、皇后の後を追うように天皇も、みずからの御腹を真一文字に斬られたのでした。

辞世の句は、「人の一生はみな重い荷を背負って山道を往くがごとし。あせらず」でした。

[軍国主義者の方へ]
この物語はフィクションです。


連続した宮家の御不幸は、都中のニュースになりました。

皇后や天皇の死が巫女と関係あるのは誰の目にもあきらかでした。

巫女は天神か、妖魔か?

農民から貴族、武士、僧侶までもが神社の四方を取り巻き、騒然となったのです。

この危機に駆けつけたのは橘の宮でした。

橘の宮は、群集の前に立ちはだかると、牛車に登って言いました。

「おつかりゃー!」

(つづく)

【読者からのメッセージ】
ハラキリきたー!
そしてだんだん落としドコロがわからなくなってきたぞ…(笑)