"cyan-see"

大御所とは言わないが
結構規模のある事務所。
分野は俳優・歌手・声優…そして

モデル。

その事務所の社長は顔が広く頼もしい方…

「姫路 椛(シメジ モミジ)」

そこを中心に取り巻く人物達…










「杏ー!!杏っ?!!」

「はあい!!」

「今日のオーディション、柚緋と一緒に受けるの。だから今すぐ連れてきてちょうだい?」

「なんであたしが?!!社長が呼べばいいじゃないですか!!」

「だってめんどくさいんだもーん。つー事でよろしく〜♪」

「なっ?!」

そう言い残しどこかへ行ってしまった。
柚緋とは親友だけど…あたしだってめんどくさいんだよこのやろー!!!(なんて本人の前では口が滑っても言えないけどね!)

「ちぇ……………あっもしもし柚緋?今どこー?」

《今?今事務所の入口〜。あっそういえば今日のオーディション一緒なんでしょ?》

知ってるじゃん!
しかもそのためにきてんじゃん!
電話しなくてよかったんじゃんかあ!!

「そーだよ!早くね〜」

《もー着いたけど ブチッ》
ツー ツー ツー

「……」

ガチャ

「やっほ〜ん!!」

「や…やほー…」

今入ってきたのが
椎葉 柚緋(シイバ ユウヒ)
同じくcyan-seeに所属している現役モデル。
ちなみに同じ凌里学園の同級生。

「あっきたわね柚緋!」

「社長!おはよーございます!!」

「おはよ!!…てか行くわよ!」

「もうですか?」

ん?早くないか??
まだ8時13分だし…

「だって蒼平のうけるところもまわらなきゃならないのよ。ほら早く!」

「はーあい」

やだなあ…眠い…

「行くよ杏!!」

「はいはい!!」

「はいは一回!」

「…」

母親ですかこのやろー