「あ、大丈夫なんですか?」 「ええ。大丈夫みたいですよ」 にっこりと微笑むその姿は、どことなくかわいらしさがあった。 駄菓子屋のおばさんとはえらい違いだな。 そんな失礼なことを思いながら、京はドアを閉めた。 「ふふ、ビックリしました?」 「え?」 「実凪のことですよ」 「ああ!」 面白そうに笑う加寿子は、パタリと本を閉じた。 どうやら、シリーズ物らしい。 3巻と書いてあった。