「ふざけるな」 京も、怒りのピークがきたのだろうか。 澪のときと同じようなトーンになった。 「現実を見ろ?お前が現実見ろよ。 現にこうしてガソリンばらまいて死のうとしやがって。 何が『ユメ』や『キボウ』?、」 京が、さっきまで突っ込んでいたふすまから起きあがった。 正輝も、じっとそれを見守る。 「お前なんかが、『ユメ』や『キボウ』を『たかが』呼ばわりすんな」 ギロリと、殺すような目で、京は男を睨んだ。