正輝がごくりと生唾を飲んだ。 それを見て、正輝の目線の方向を見た。 「・・・叔父だ・・・」 あの、にこやかに笑っていた、蒼井の叔父。 旭家の大黒柱。 「なんか・・様子がおかしくない?」 その男は、上をぼぅっと見つめている。 壊れたかのように、ずっと天井を。 「無理に近づくな。なんか知らねぇけど。俺たちのこと気づいてねぇ見てぇだぞ」 もはや、耳も聴こえてないのだろうか。 「とりあえず、蒼井を外に出す」 俺は蒼井を抱き上げた。 それさえも、蒼井は「痛い」と言った。 よほど、殴られている。