「蒼井・・・・ッ!!」
ほぼ同じごとに電話がなっていた。
一度のコールが鳴って、切ってのくりかえし。
「なんだよ・・・・・」
京がフロに入っていたのはほんの5分。
その間に20件もの着信。
「・・・・・救出願いか?」
ぎゅっと携帯を握った京は、苦笑いをしながら口角をつり上げた。
でも、すぐに真面目な顔に戻り、服を着た。
「くっそ、フロなんかに入ってる場合じゃなかったッ・・・!」
携帯をポケットにしまい、メガネをかけていそいで玄関を出た。
テレビを消してくるのを忘れたが、今はもうそんなことどうでもいい。


