「フロはいろ。フロ」 バタバタと、手で仰ぐがまったく風がこない。 無駄なことをしながらも、京はフロ場へと向かっていった。 ピルルルル ピルルルル 京がフロへと入ったあと、携帯は、なり出した。 しかし、京が気づくこともなく。 永遠と、その携帯は鳴り続けていた。 ピルルルル ピルルルル しかも、その電話相手が、 『蒼井 実凪』、そう携帯の画面に表示されていたのだった。