「正輝くんのオムライスにケチャップつけてあげるよ。ちょっと待っててね」
にっこりと笑った京は、冷蔵庫からケチャップを取り出した。
「・・・け、京ぴょん怒ってる?」
「ぜーんぜん、怒ってないよ。自分の分どころかずかずか人の家に邪魔しにきて?さらには俺に作らせたからって、そんなことまったく気にしてないよ」
「・・・」
正輝は「ヤバイ」と思いつつも体が固まって動けず。
亜子は心配そうに二人の顔を見合わせているだけだった。
「ほら。ケチャップ」
ぐにゅ、ぐにゅ、と卵が隠れるほど赤い色をしたケチャップをオムライスにかけ、京はそのケチャップを冷蔵庫にしまった。
「・・・かけすぎじゃない?」
「いやぁ、正輝くんお腹空いてると思ったから・・・こうすれば、ちゃんと味するでしょ」
「あ、うん。・・・そうだねっ。そうだね京ぴょん・・・」
「もう・・・それオムライスじゃないよ」
亜子がぼそりとつぶやいたが、京は気にせず自分の分のチャーハンをテーブルまで運んだのであった。


