プールは冷たくて、とても気持ちよかった。 日はじきに沈み、オレンジ色の空が見えた。 「夕方だな」 「んだねー」 ふと亜子ちゃんの方をみると、ばしゃばしゃと笑顔で足を動かしている。 亜子ちゃんなりに楽しいのだろう。 「何時?」 「うーんとね・・・亜子ちゃぁーーん!!」 正輝が、ぷかぁっと浮きながら、亜子ちゃんを呼んだ。 「はいっ!?」 ビックリしたのか、少し声が裏返っていた。 「今何時ーー!?」 「えっとねー・・・6時45分ーー!」 「だって」 「そっか。・・・そろそろ帰ろうぜ」