夕方だけど、また日は照っていて、1時2時ぐらいに思えた。 「うわぁ、見てみて。すっごいセミがとまってる」 中庭の大きな木に、たくさんのセミがとまっていた。 見ていて少し気分が悪くなるほど。 「どーりでうるさいわけだ」 ミンミンミンミン、シャーシャーシャーシャー、うるさい。 それに、暑い。 「扇風機ぃーー!!」 正輝が飛びつくように扇風機の前まで走った。 そして、ポチッと『起動』とかかれたボタンを押した。 ふわぁっと、風が流れた。 涼しい。