ガラリと職員室のドアを開けると、そこには誰もいなかった。 「ったく・・・まだ来てないのかよ」 しょうがないので、とりあえず俺は自分のイスに座った。 「・・・・・」 職員室は、誰もいなくて。 練習していた野球部も、グラウンドにはもういなかった。 ジリジリと暑くて、シャーシャーとセミがうるさくて。 なのに、なぜか俺の心はポッカリとした穴があいていた。 そこが、むなしくて、寂しくて。 音が聞こえるのに、聞こえない。 言っている意味は不明だとは思う。 俺だって、不明だから。