「えっと、数学と社会と国語でいいんですよね」 「おう。ほら、貸せ」 「?」 「・・・持ってやるから」 あきらかに、重そうだった。 「ええ!?いや、でも・・・」 「いーーから貸せ。じゃねぇと夏休み毎日ジャージ着るぞ」 「はいっ!お願いしますっ!」 蒼井は、素直に宿題の入ったカバンを俺に渡した。 「素直にしとけばいいのに」 「??」 ぼそりとつぶやく京であった。