「はーい!」
元気のいい返事をした蒼井は、ぞうきんを持って、駆け足で俺の机まで来た。
「サンキュー」
「いいえ。でも、・・・教頭って呼び捨てでいいんですか?」
「いいんじゃねぇの?俺だって、たまには愚痴だって言いたいし。まだ24だぞ?
まだまだガキだ」
つか、ガキの気持ちでいますけどね。
教師になったからと言って、大人になるとかじゃなくても。
教師になっても、子供の気持ちでいたいのが、望みなんだけどな。
「へぇー・・・でも、まっちゃんは絶対子供の気持ちになってますよね」
「いや、違うぞ蒼井?あれは、『子供の気持ちになってる』じゃなくて、
もう『子供の気持ち』でしかないんだよ」
「・・・それもそうですね」
そう言って、京と実凪はニッと笑った。


