「で、教師を目指してる兄貴が、すっげぇうらやましかった。
自分のしたいことができて、自分の人生歩いてんだなぁって思った」
澪は京の手元にある、お茶の入った紙コップを見つめながら言った。
「・・・で、家出?」
「まぁ・・・。『おもしろくなかったし』」
「ばぁっかじゃねぇの?」
「え」
京の意外な返事に、澪は顔を京に向けた。
「お前さぁ、何言ってんだ?」
「え?いや、兄貴の方こそ・・・」
「っはぁ・・・。お前はさ、高校の時まで、『医学』の道に進みたいつってたよな?」
「・・・そんなこともあったようななかったようなぁ・・・?」


