今までのあたしは間違ってた。やっと気づいたのに。


また繰り返しだ………






「ここだよ。」




アパートについた。



二階の205に行けといわれ、奏恵は学校に行ってしまった。



このままあたしも逃げてしまえばいい話しだけど、そんなことすら今のあたしにはできなかった。






―――ぴーんぽーん。







がちゃ。






髭を生やした若い男の人が出てきた。



「あ、あの」



「あ、ナギサちゃんだよね。今日は楽しみにしてたよ。さ、上がって。」






部屋に上がるともう一人男の人がいた。






すごく太っていてびっくりした。





「こんちは〜」



ニコニコしながらあたしをみた。




怖くて震え出してしまった私をさっきの髭の生えた男性が後ろから抱きしめた。




「大丈夫。俺達が可愛がってやるよ。俺、隼人。よろしくね」




耳元で囁かれ、腰が抜けそうになった。