「てかそういう、キスの意味とか?聞かないから普通。」



「だって、確かめたかったの…あたしの事好きで会ってるのか、それとも…カラダだけなのか…」




奏恵は下を向いたまま、静かにこう言った。










「それさ…カラダだよ……」
















あたしの中でその言葉は何回もリピートされた。











―――カラダだけ………







―――カラダだけ……… 







―――カラダだけ………





「18とか19くらいって性欲強いんだよ…私の彼氏も18だから。よく分かる…」

「……………」


「会ったことないから分かんないと思うけど、めちゃくちゃエロいんだよ?でもよく知ってる彼だから許せるの…。ナギサ……よく知らない人だったら、あたしは許せない」


奏恵の彼氏には会ったことないけど、エロいって事は知ってる。



―――でも…あたしは好きだから。
多分。ユウヤのこと…
知らない人なんかにしたくない。





あたし達は静かになったこの部屋で、ずっと、考えていた。 






―――ユウヤのことを…