コクリとうなずいた。 もう言葉なんて出せなかった… 「とりあえず、もう授業始まるから泣くのよしな?…それとも……さぼる?」 奏恵はあたしの頭をなでながら言った。ニコッと笑って。 「え?」 「よし!さぼろ」 奏恵は手早く帰る準備をしていた。 「えっ、奏恵…ッ…まぢで?」 「親友のためなら何でもするよ?」 ―――ありがと奏恵。 あたしもカバンを持った。