「走るぞ」 雅人は校門の前でそう言うと、いきなり走りはじめた… 「もう間に合わないってば!」 って言いつつも走るあたし。 「まーさーとー!」 雅人は陸上部。 速い… あたしはというと、、、 マラソン大会でも中の下… 間に合うわけが無い キーンコーンカーンコーン― あー!なっちゃったぁ… 「ハァ…ハァハァ…」 ガラガラガラ… 恐る恐るドアを開けた。