あたしは涙でにじんでぼんやりとした夜道をひたすら歩いた。 余りにも静かすぎて一人でいるのが怖くて、耐えられなかった。 携帯を見るともう10時―― 奏恵と遊んで帰ってもいつも 地元だから、九時までには家に着いてる。 心配………してないんだなぁ。お父さんもお母さんも。。。 そう思ったらもっと涙が… もうやだ…… こんな事ならユウヤと一緒にどっかへ行っちゃいたかったよ。 「…………ナギサー!!」 ………え? わずかだったけど確かに聞こえたんだ。 「ま………さと…?」