「あのさ、帰るとき下駄箱で待ってて。」

「えっ…」

「どうせ、帰り方分かんねぇだろ。」

「ありがと。」

そのまま、クールボーイの咲夜くんは私を職員室まで連れて行った。




「木下憐です。」

窓側の席の一番後ろではクールボーイが気持ちよさそうに寝ている。



周りはよほど転校生が珍しいのかジロジロと見てきて、他のクラスからも見物客がくる。

まるで、捕らわれた宇宙人みたいだ。