「はい」
出てきたのは見知らぬ男。

「向千香さんいますか?」

「はい…失礼ですけど、どちら様ですか?!」

「"武田"咲夜と言ってくれれば分かると思います。」

しばらくして女が出てきた。
写真の面影とうっすら残ってる記憶からすると…この人が母親だ。





「さ…さ…咲夜…」
女は俺の頬を触ろうとした。

大袈裟に手を払った。