へんじん生徒会

「もういいです。
あたし、帰ります」

「ちょっと待て。
もう少ししたら説明を始めるから!」

帰ろうとしたあたしを、会長は立ち上がって引き止めた

やっとあたしを見てくれたことに、なんか嬉しかった


「仕事を説明するって言いましたけど、会長がやってるのも生徒会の仕事ですよね?
それについても、やりながら教えてください」

「言っただろう、これはお前に任す仕事ではないと。
もし知りたいのなら、終わった後に教えてやろう」

「それじゃ嫌なんです!
実際に手伝わせてください!
そうすることで、会長のやってることを知りたいんです!
それを知らずに、生徒会に入る事なんてできません!!!」

まとまらない考えを、とにかく夢中で言葉にした

嫌なんだ
一人でいいなんて言われるのは


必死なあたしを見て、会長は溜息を吐いた

「・・・・・・仕方ない。
そこまで言うなら手伝わせてやる」