ふと顔を上げると空は茜色に染まっていて、目の前には私を覗き込む男が1人いた。 そっと私に近づき 「姫でも泣くんだ。」 そう言って笑い微笑むと 「俺がなぐさめてあげる。」 といい深いキスをしてきた。 顔が離れると男は 「俺を見つけることが出来たらご褒美をあげる。」 そう言い残して去って行った。 私は思わず頬をつねった。