夏の屋上は思たよりも風が吹いていて、暑さのせいでまとわりつく髪の毛をなびかせた。



私が一番落ち着く場所。



三棟の屋上は、普段ほとんど人が来ない。
三棟は特別教室しかないからだ。



私が一番素直になれる場所でもある。





死にたい。そう思って屋上から下を見た。下ではグランドで陸上部が走っていて、自分が死んでも変わらない日常が続くのだと思うと一粒の涙が落ちた。




一度流れた涙は止まることを忘れ、私はうずくまり泣き続けた。