「嘘つかなくていいよ。優里、何年間依音と一緒にいると思ってるの?」 そう言って優里は怒ったような悲しそうな顔をした。 そんな優里を見て心が少し痛くなった。 「ごめん、優里。本当は今日の朝、一緒に登校する2人を見たくなくて早く学校に来たんだ。」 そう言うと、 「メールしてくれたらよかったのに、優里はいつでも依音の味方だよ?今度は優里の事頼ってね?」 優里は大きな目をクリクリとさせながら言った。 「うん。」 一言言ったとき授業が始まるチャイムがなり、優里は自分の席へ戻っていった。