「依音、おはよう。」 ホームルームを終え、授業の準備をしていると親友の星宮優里がいた。 「おはよう、優里。」 「依音、大丈夫?」 優里は心配そうに私の顔をのぞきこんでいた。 きっと琴ちゃんの事を聞いたんだろう。 唯一、優里は私が好きなのを知っていたから。 「大丈夫だよ。気にしてないし。」 私は気づかないフリをした。