「マスター、粉も200グラムくらい

用意してくれないかしら?

この子がケーキを買ってくれたから、

コーヒーと一緒に食べたいの。」

「了解」

マスターが店の奥に移動した。

「苦いか?」

「慣れてきた」

「そうか。ならよかった。

帰りに牛乳も買おう。

ガキにはカフェオレがお似合いだ」

「ドロップさんって何歳なんです?…いてっ」

ドロップさんが足を踏んだ。

「女に年を聞くな、無礼者め。

でも、まあ教えておくか。ハタチだ」

「クラウンって名字?」

「ああ。だからオマエも

シャイン・クラウンって名乗れよ。

弟って説明するのが手っ取り早いから」

「特製ブレンド200できたよー」

「ありがとうございます、マスター!」

またドロップさんは声色を変えた。